炎を眺めて暮らす土間リビングの家

山形市/

家での家族との時間を大切にしたいという想いから家づくりを決意したKさん。希望したのは「少し武骨な男っぽい家」でした。

玄関まわりは焼スギの外壁とレッドシダーの軒天で渋い雰囲気に。玄関を開けると12.5帖もの土間リビングが出迎えます。土間にすることで確保できた高天井と造作のウッドデッキのおかげで、開放的な空間が実現できました。

この家の主役は薪ストーブ。炎のある暮らしが満喫できるのはもちろん、食に携わるお仕事をしている奥さんにとっては、薪ストーブ料理が楽しめるのも大きな魅力です。薪ストーブの熱は土間に蓄熱され、室内はいつもやわらかな暖かさ。その熱は吹き抜けを通して2階に伝わり、家中をくまなく暖めます。

リビングに隣接した和室には、照明一体型プロジェクターを設置。畳に寝転んで、大画面で映画などを楽しめます。和室は、引き戸を開ければリビングと一体化し、居住空間がより開放的になります。キッチンは奥さんが職場で使い慣れているステンレス製の業務用を採用。大きく深いシンクは、海釣りが好きなKさんが魚をさばくのにもうってつけです。

「機能だけを追い求めるのではなく、好きなものに囲まれ、好きなものを使って暮らしたい」。そんなKさんご夫妻の信念が随所に反映された住まいです。

DATA
構造規模:木造・2階建て
工法:在来工法
1階:59.62㎡(約18.03坪)
2階:50.51㎡(約15.28坪)
延床面積:110.13㎡(約33.31坪)

■住宅性能
<断熱性能> UA値:0.37W/㎡K
<気密性能> C値:0.38㎠/