リビングでくつろぐSさんご一家。「ソファで映画を見たりお酒を飲んだりする時間が至福です」
明るい陽射しに満ちあふれた
グランドピアノのある家
天童市・Sさん宅 / 新築
ご夫妻ともに天童市ご出身のSさん。以前は賃貸住宅に住んでいましたが、お子さんが生まれるのを機にマイホームを持ちたいと考えるようになりました。そして、もう一つの理由はピアノです。お二人とも長年ピアノを習っており、特に奥さんは相当の腕前。「実家に残してきたグランドピアノを置いて、自由に弾ける家に住みたくて」と奥さんは語ります。
当初は大手ハウスメーカーを検討していたものの、今一つ決め手に欠けたため、「地元の工務店もいいのでは」とシフトチェンジ。ピックアップした中の一つに建築工房ORKSがありました。「オープンハウスに足を運ぶと、1月だったのに室内がとても暖かく、住宅性能の高さを感じました」とSさん。奥さんも「木を使ったデザインが求めていたイメージにぴったりでした」と、建築工房ORKSに決めた理由を振り返ります。
大きな窓からたっぷりの陽射しが入る明るいSさん宅。木やアイアン、モールテックス、真鍮などの異素材使いが、上質でしゃれた雰囲気を演出しています。この家の象徴ともいえるグランドピアノは、リビングに隣接する土間コンクリート仕上げの一角にレイアウト。「手元を明るく照らすライトも付けていただいて、没頭しながら存分に弾けるのが嬉しいです」と、奥さんは笑顔を見せます。ほかにも大きなウッドデッキ、たっぷりの収納スペース、Sさんの趣味部屋といったお二人のリクエストがしっかりと盛り込まれました。
冬は暖かく夏は涼しく、快適で光熱費もかなり抑えられるようになったと語るSさんご夫妻。「細かい部分まで自分たちに寄り添い、気遣いのある提案をしてくれたおかげで、思い描いていた以上の家になりました」と、満足そうな表情を浮かべておられました。
Reported by Replan
吹き抜けからも光が届き明るいリビング。テレビは壁掛けですっきりと
抜け感が心地よいリビング。クリの無垢床の自然な風合いは奥さんのお気に入り
シミュレーションを重ね、春夏秋冬を通して南面の大開口から充分な陽射しが注ぐ空間が実現。窓の外には大きなウッドデッキを完備している。「暖かくなったらデッキでお酒を飲みたいですね」と奥さん
キッチンからはリビング・ダイニングやピアノスペースまで見渡せる。お子さんにも目が行き届き安心
リビング方向からダイニングキッチンを望む。右手には大容量の収納スペースも確保
木で造作された背面収納が溶け込むキッチン。作業スペースもゆとりたっぷり
お酒が好きなご夫妻のため、キッチン背面にボトルを並べて飾れる見せ棚を造作
上部の格子部分には冷房用エアコン、下部の格子部分には暖房用の床下エアコンが設置されている
グランドピアノの曲線との呼応が感じられる階段横の曲線的な壁がやわらかな印象をもたらす。2方向から昇れるよう配慮された階段など、細かい気遣いが隅々まで行き届いている
グランドピアノが映えるよう照明にも工夫を施したピアノスペース。階段の手すりやライティングレールの黒も効いている
ランドリースペースとして活用している2階ホール。吹き抜けを通して暖かい空気が循環するため、洗濯物がよく乾く
落ち着いた雰囲気の寝室。ローベッドにすることで部屋が広く開放的に見える
子ども部屋は2室設けられている。現在はワークスペースとして活用中
造作の手洗いスペース。水栓部分にピアノの黒鍵をイメージさせるブラックを採用
造作のシューズクロークは間仕切りを兼ねる。上部が空いているので圧迫感はなし
東西に長い敷地を存分に活かして設けられたウッドデッキ。軒天はレッドシダーで上質感をプラス
木製断熱ドアと天井のレッドシダーが温かみを添える玄関まわり。玄関前に植えたアオダモがこれからの家族の暮らしを見守る
片流れ屋根ですっきりとまとめられた外観。手前には2台分のカーポートも設けられている。南側に隣家が迫っているため、採光計画はSさん宅の最大の課題だった