回遊できるアイランドキッチンで動線もスムーズ。作業幅もゆったり
大開口から蔵王を望む
冬も快適&省エネな平屋
山形市・Hさん宅 / 新築
以前は賃貸マンション住まいだったHさんご家族。このまま家賃を払い続けるよりも、マイホームを持った方が有意義だと考え、家づくりを決意しました。「どうせ建てるなら、老後のことを考えて平屋がいいと思っていました」とHさんは語ります。
購入した土地は平屋でも悠々と建てられる広さがあり、南面には川が流れ、開放感も抜群。建築工房ORKSとの出会いのきっかけは、土地を紹介してくれた不動産会社から「建築工房ORKSという会社で平屋の見学会をやっているよ」と教えてもらったことだったそう。「それまでは知らなかったのですが、さっそく見学会に足を運ぶと、とても性能の良い家を建てていることがわかりました。設計の荒木さんの聞き上手なところにも引かれ、お願いすることにしました」。
Hさんご夫妻が望んだのは、冬暖かく省エネな家です。暖房にはパネルヒーターを導入していますが「じんわりとした暖かさが心地よく、全館一定の温度。エアコンの風のような不快感もありません」と快適性を実感しているご様子の奥さん。光熱費は冬場の一番高い時期でも月3万円ほどに収まっており、エネルギー効率の良さに驚いているそうです。
動線のスムーズさも暮らしやすさを高めています。「アイランドキッチンは回遊できて動きが楽ですし、家族で立ってもゆったり。洗濯動線も短くて洗濯が苦になりません」と奥さんはにっこり。掃除もしやすく、収納も豊富なので、常にきれいな空間を保つことができるようになったことも嬉しいポイントだと語っていました。
LDKでお子さんたちと過ごす時間が増え、家族の絆が深まったと話すHさんご夫妻。リビングの大開口から望む蔵王の風景も、ご家族の暮らしに癒やしをもたらしています。
Reported by Replan
トーヨーキッチンスタイルのアイランドキッチン。流氷をイメージして加工されたステンレスの扉材がエレガントな空間を演出
メタリックなキッチンに合わせ、背面のカップボードも黒でスタイリッシュにまとめた
南面の大開口がリビングに開放感をもたらす。外から見えづらいガラスを採用しているため、プライバシーも守られる。冬場はたっぷりの陽光が射し込み、軒を少し出すことで夏場は日射を遮蔽
タイルの床や黒い壁、ステンレスのキッチンと全体的にクールな雰囲気のLDK
スタイリッシュな空間に間接照明の明かりや下がり壁のレッドシダーが温かみをプラスする
窓からは蔵王も一望できる。四季折々に表情を変える山の姿を眺めるのもご家族の楽しみの一つ
シンプルなつくりの子ども部屋。LDKと各個室はすべて南側に配置されており、窓から景色を楽しめる
オークの床とダークブラウンのクロスが上質感を引き立たせる寝室。窓の外には開放的な風景が広がる
広々としたユーティリティ。造作仕様の洗面台はオランダから直輸入した人工大理石製の洗面ボウルがおしゃれ
三和土(たたき)のタイルと正面の壁の黒が空間を引き締める玄関ホール。造作のシューズボックスがシャープな空間に温もりを添える
雨風をしのげる奥まった玄関ポーチ。木製断熱ドアの明るい色合いがアクセントに
南側から見たHさん宅。安定感のある佇まいが印象的。前面にはゆったりとした天然芝の庭を擁する
東西に長い敷地のため、駐車スペースを東に配置して南に庭を設けた。手前のタイル張りの部分が駐車スペース
左官仕上げの白い外壁とグレーのガルバリウム鋼板の外壁。2色使いがシンプル&モダンな趣
北側からの眺め。道路に面しているため、プライバシーに配慮して窓は極力最小限に抑えている
東側からの眺め。太陽光発電パネルを載せる可能性を考慮し、屋根は南に向かって緩やかに勾配させている