Kさんは、2年ぐらいずっとオープンハウスに来ていただき、ORKSとの家づくりを決めてくださいました。白鷹町は雪が非常に多いエリア。雪のことを考え、新居の外観は片流れ屋根とし、Kさんが希望したビルドインガレージを設えました。

この家の一番のポイントは、なんといっても広い土間空間。玄関を入ると2方向に分かれた土間が現れます。リビングと2階に同時にアクセスできる正面側は、上部が吹き抜けになっていて、西側の光を取り入れる窓もあるので明るく開放的です。土間とレッドシダーの天井、白い壁が相まって、シンプルで心地よい空間を演出しています。右側の土間は、シューズクロークで靴を脱ぎ、ファミリークロークで上着を脱ぎ、手を洗ってリビングへ、という動線の良さがポイント。水まわりも連続した動線上にあるので、着替えやお風呂などもダイレクトにできます。

広い土間空間に合わせ、アカシアの床をグレーに塗装し、キッチンの壁もグレーにするなど、トーンを揃えました。セラミック天板のキッチンは機能性もよく、全体の雰囲気とぴったりマッチしています。収納棚などは造作し、グレーの中に木の温もりや風合いを加味しました。

1階の壁は、優れた調湿性能があり、結露抑制の効果もあるケンコートの塗り壁を採用し、健康的な空間を実現。家族が集うリビングは、テレビの上に奥さん希望の電動スクリーンを設置。家族みんなでホームシアターを楽しめます。リビングはそのままウッドデッキ越しの庭につながります。掃き出し窓は、南の方角を向くように斜めにしていますが、これには陽当たりへの配慮と、目の前の建物から目線をズラす意図が込められています。今後は庭に芝生を張って、子どもたちとサッカーをして遊ぶのが楽しみというKさんです。

子どもたちの勉強スペースとして活用できるスタディーコーナーのある階段から2階へ。寝室には土間の吹き抜けとつながる小窓を設置し、玄関にあるパネルヒーターの熱を取り入れられるようにしました。北側の窓も、熱損失の少ないトリプルガラスの木製サッシに。Kさんからも「室内の温度差が少ないので、冬暖かく夏涼しい。とても快適に過ごせています」と、満足の様子でした。