築59年が経過した家に、3世代7人で住まわれていたKさんご一家。「愛着のある土地・家でずっと暮らしたい」と、リノベーションを選択されました。家の形は変えず、使える柱や梁は残していますが、基礎から屋根まで解体してのフルリノベーションとなりました。

シングルガラスの窓にこたつによる暖房だった既存の家は、冬の寒さが深刻でした。そこで断熱材を施工し直し、全窓にペアガラス樹脂サッシを、暖房にはやわらかな暖かさが魅力のパネルヒーターを採用。均一な温湿度を維持できる熱交換換気システムも加わり、新築並みの住宅性能を持つ家へと変貌を遂げました。

ご家族が集まるのは1階の大空間LDK。小上がりの和室を備え、キッチンも大人数で立てるように広めに確保しました。また、ご両親の部屋からLDKには2方向からアクセスできるようにし、トイレも近くに配置。段差も解消してより安全、快適になりました。一方、若夫婦とお子さんたちのスペースである2階には、個々の時間を楽しめるセカンドリビングを導入しています。

LDKと廊下を仕切るアール壁、景色を楽しめる大小の窓、石調の外壁と塗り壁で仕上げた上質な風除室など、意匠性にもこだわったKさん宅。四季を通して快適な室内で、距離感を大切にしながら日々の暮らしを楽しんでおられます。